ザイガニック効果とは?

ザイガニック効果とは、

人は達成できなかった事や、途中で終わってしまっている事の方を、達成できた事よりも良く覚えているという現象

のことを言います。

ドイツの心理学者クルト・レヴィンの

人は、欲求を満たそうとしているときは 緊張感 が生じて持続するが、目標が達成されると緊張感は解消する

という考えに基づき、旧ソビエト連邦の心理学者ブルーマ・ツァイガルニクがザイガニック効果を実験によって証明しました。

この心理学者の名前から「ツァイガルニク効果」が本来の呼び方ですが、現在は英語読みで「ザイガニック効果」と呼ばれていることが多いです。

つまり、ザイガニック効果とは

分かりやすく言えば、ザイガニック効果は、途中で終わっていることの方が、結果が明らかになっていることよりも興味を持つし、記憶に残りやすい、と言うことです。

では、どのようにザイガニック効果が使われているのでしょうか?事例として次のようなことが挙げられます。

ザイガニック効果の例

テレビドラマの例

テレビドラマの次回予告で、ある程度予告しておきながら次回の結末は言わないで終わらせる方法が、ザイガニック効果を使った典型的な例です。

例えば、「A男と同僚C子が、夜道で手をつないで親しそうに歩いていた所を、二人はA男の彼女B子と偶然はち合わせしてしまった。この結末はいかに・・・」のような感じです。

バラエティ番組の例

バラエティ番組でも、コマーシャルの直前に、コマーシャルの次の展開の面白いところをチラッと見せるのも良く使われる手段です。ドラマにしろ、バラエティ番組にしろ、話が途中で終わっているので、視聴者は気になって仕方なくなります。

ドラマは次回を見たくなるし、バラエティ番組はコマーシャルを我慢して見ないと、次の展開が見れなくなっています。

テレビではよく使われる手法

このように中途半端に終わっていると、人は気になって仕方なくなり、それが記憶に定着しやすくなるのです。

ドラマの予告で次回の最後まで教えてしまったら、次回を見る必要も感じなくなり、視聴率は下がるでしょう。だから、もっと見たくなるところで予告は切られているのです。

ザイガニック効果と言う言葉は知らなくても、テレビで日頃から良く見ている手法だったんですね。

セールスレターへの応用

ザイガニック効果は、セールスレターにも応用することができます。一つはコピーライティングのテクニックとして、ヘッドコピーやサブキャッチのキャッチコピーに使うことができます

また、ブログのタイトルやメールマガジンのタイトルにも応用することができるので、応用範囲は非常に広いです。それだけに覚えておくと、重宝するテクニックなので、ぜひ理解するようにしましょう。

もう一つの効果は、サブキャッチからサブキャッチにつなげるための文章に応用する方法です。

キャッチコピーに応用する

ザイガニック効果をキャッチコピーに応用するには、伝えたい内容をすべて明らかにしないことがポイントです。読者が「それは、一体何だろう?」、「なにそれ?」と疑問を持つようにすることです。

人は質問されたり、疑問を投げかけられたりすると、それに答えようとする本能があるので、それを利用するのです。

例えば、このブログのタイトルの、

「ザイガニック効果とは?」

のように、「◯◯とは?」を使う方法があります。

キャッチコピーの4つの具体例

~とは?

「ブログのPVを2倍にするザイガニック効果」と、言い切るよりも、

ザイガニック効果でブログのPVを2倍にする方法とは?

にすると、読者は「ブログのPVを2倍にする方法って何?」と思います。

疑問形にすることで興味を持ってもらえる簡単なザイガニック効果の応用例です。

なぜ~なのか?

これをもう少しひねると、

なぜ、ザイガニック効果でブログのPVが2倍になるのか?

このような疑問形にすることもできます。こうすることで、読者は答えを求めたくなります。

◯◯を使う

ほかにも、

◯◯で、ブログのPVを2倍にする方法

のように◯◯を使って、あえて伏せ字にする方法があります。

もし~が~だったら?

もし、△△が☓☓だったらどうしますか?のような疑問形にすることもできます。

もし、ブログでPVが2倍になる方法があったら知りたいと思いませんか?

このように、「どうしますか?」を、「知りたいと思いませんか?」にすることで、より内容にフィットしたコピーになります。

 

以上のようなパターンに当てはめるだけで、ザイガニック効果を使ったキャッチコピーを完成させることができます。

簡単ですので、ぜひ使ってみてください!

サブキャッチからサブキャッチにつなげる文章に応用する

次は、ザイガニック効果をサブキャッチからサブキャッチにつなげる文章に引用する方法です。

通常、サブキャッチとサブキャッチの間には文章があります。つまり、サブキャッチがあって、そのサブキャッチを説明する文章が下にあります。

例えば、セールスレターはこのようになっています。

 

【サブキャッチ】ザイガニック効果とは?

【本文】・・・・・

【サブキャッチ】ザイガニック効果を使ったひな型でスラスラとキャッチコピーが完成!

【本文】・・・・・

【サブキャッチ】思わずクリックしてしまう強力な誘導文でアクセス数を増やす

本文の最後にザイガニック効果を応用する

ザイガニック効果を文章に応用するには、本文の最後の文章にザイガニック効果を応用することです。

本文の最後にザイガニック効果を使うことで、次のサブキャッチを読んでもうら効果が期待できます。末尾にザイガニック効果を使わないと、文章がプツリと切れて本文と次のサブキャッチの関連性がなくなります。

それだと、サブキャッチが目次のようになってしまうので、目線を途切れさせないためにも、本文の最後の1行にザイガニック効果を入れた文章を書くようにすると、導線がスムーズになります

上の例にザイガニック効果を応用すると、こうなります。

 

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【サブキャッチ】ザイガニック効果とは?

【本文】ザイガニック効果とは、人は達成できなかった事や、途中で終わってしまっている事の方を、達成できた事よりも良く覚えているという現象のことを言います。

ドイツの心理学者クルト・レヴィンの「人は、欲求を満たそうとしているときは 緊張感 が生じて持続するが、目標が達成されると緊張感は解消する」という考えに基づき、旧ソビエト連邦の心理学者ブルーマ・ツァイガルニクがザイガニック効果を実験によって証明しました。

でも、セールスレターにザイガニック効果を応用するのは難しそうだし、初心者にはキャッチコピーも簡単には作れそうにないです。

では、実際にセールスレターで成約率を高めるためには、どのようすれば初心者でもザイガニック効果を使ったキャッチコピーが書けるようになるのでしょうか? 

プロも使っているキャッチコピーのひな型とは、一体どのようなものか見てみましょう。

【サブキャッチ】ザイガニック効果を使ったひな型でスラスラとキャッチコピーが完成!

【本文】ザイガニック効果を使ったサブキャッチのひな型には、以下の4つがあります。

① ~とは?
② なぜ~なのか?
③ ◯◯を使う
④ もし~が~だったら

以上のようなパターンに当てはめるだけで、ザイガニック効果を使ったキャッチコピーを完成させることができます。

さらに、ランディングページからセールスレターへのアクセス数を高めるためには、魅力的な誘導文でセールスレターに誘導することが必要です。

誘導文もザイガニック効果を使って、「その先になにがあるのだろう」と思わせることで、謎を残すようにします。

では、魅力的な誘導文は、どのようにして作ることができるのでしょうか?具体例を通してみてみましょう。

【サブキャッチ】思わずクリックしてしまう強力な誘導文でアクセス数を増やす方法

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長くなりましたが、ブルーの文章がザイガニック効果を使った本文になります。読者に疑問を起こさせるような文章にすることで、次のサブキャッチにスムーズに流れるようにしています。

少し難しいかもしれませんが、本文の最後の文章が、次のサブキャッチに続くようにすることを意識して書けば、スムーズな流れを作ることができます。

まとめ

・ザイガニック効果とは、途中で終わっていることの方が、結果が明らかになっていることよりも興味を持つし、記憶に残りやすい、と言うこと
・テレビでよく使われる手法
・キャッチコピーに応用できる
・本文の最後に応用する

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